赤ちゃんは何でも物を口に入れてしまいますね。
当サロンでは赤ちゃんの口に入りそうな物、飲み込んでしまいそうなサイズのものを手の届く所に置かないよう配慮しています。
しかし、なぜなんでも口に入れてしまうのでしょう?
赤ちゃんは産まれてからしばらくの間、外部からの刺激をあらゆる部分で同時に認識できる力が備わっています。
大人であれば物を見分ける時、目で見て区別をしますが、赤ちゃんは目でなく舌で区別することができるのです。
まだ目がよく見えず、触って判断する力のない赤ちゃんは、舌を使ってその物の情報を得ているのです。
これを触覚刺激から受けた情報を視覚情報としても共有する事ができる『共感覚』というのだそうです。
この力が備わっているのは基本的に赤ちゃんの時だけです。
共感覚は成長と共に消えていき、そのため大きくなると口に物を入れる事がなくなるのです。
感覚を育てている時期なので、物をなめることを無理に止めさせるのは、赤ちゃんの発達にとって好ましいことではありません。
誤飲と衛生面に配慮して、なめても大丈夫なようにしておきましょう。
では、共感覚が消える年頃になっても、物を口に入れるのはなぜでしょう…?
牛が土を舐めるのはミネラル不足から、という話を聞いたことがあります。
妊娠中にお線香が食べたくなった人がいたという話も聞いたことがあります。
まぁ…動物の話と、ごくごく稀な話はよけておくとして…。
小学生くらいのお子さまが、鉛筆をかじる、袖や襟をしゃぶってボロボロにする、氷を製氷室から出してかじる、おもちゃに歯形が付いている…などなど、そんな様子がみられる時は、胃に熱がこもっていないか要注意。
・最近やたらとおやつを欲しがりませんか?
・水などをよく飲みませんか?
・食事の味付けが濃くありませんか?
・油っこいものが多くありませんか?
・落ち着きがなくなっていませんか?
・イライラしていませんか?
胃は体の中心部にある種火を使って飲食物を煮炊きする釜に例えられます。
火力が強すぎると食べ物にうまく火が入らず、外は丸焦げ、中は半生なんてことになりますよね。
胃に熱がこもり過ぎると働きが亢進して、焦げ焦げの鍋にさらに食べ物を突っ込むような状態になります。
きちんと煮炊きされると、飲食物はきちんと消化し、必要なものは吸収され不要なものは排出されます。
焦げ焦げの鍋にさらに食べ物を入れると、さらに焦げ付いて、終いには火を噴くこともありますね。
体は何とかして、消火しようとします。
その時に、口に物を入れて今うのです。
口の周り、鼻の周りにかけて肌が黄色くくすんでいる、口内炎や口角炎ができている、湿疹やアトピーがジクジクしている、落ち着きがなくてじっとしていられない、というお子さまは、食事を見直しましょう。
すると、鉛筆やおもちゃに歯形が付かなくなるでしょう。
スプーンでなでてリラックスさせてあげるのも手です。
・後頭部から肩にかけて
・足のスネ
・肋骨の際を中心から外に向かって
小児はりも有効ですよ!
スプーンの使い方がわからない方は遠慮なく声をかけてくださいね~。