「最近、皮膚をやたらとかきむしって真っ赤になっています」
と、お子さんを心配されているお母さん、お父さんはいませんか?
春の気の特性は「発散」
春の邪気は「風」
冬の間に身体に溜め込んだ老廃物が、毛穴からブワッと噴き出すと湿疹となってあらわれます。
風は体表で暴れて炎症を引き起こしたり、次々に場所を移動して広がっていく性質があります。
適度に皮膚がうるおっていれば、この「風」の影響が少なくて済むのですが、冬の厳しい寒さ、暖房による乾燥で、皮膚のうるおいが減っている人が今の季節は多いです。
そのうるおいを失った皮膚に、スポッと風が入り込んでしまうのです。
そして春の陽気が加わって、火事が起きたようになってしまうのです。
山火事や大規模な火災が起こると、風が舞い上がりますね。
そして、火災はどんどん広がってしまう…。
春の炎症性皮膚トラブルは、赤く広がりやすいのです。
そして、突然症状が出る、というのも特徴の一つです。
予防方法
・葉もの野菜を食べてデトックス、油っこいものや甘いもの熱を生む食べものは控えめに。
・適度に運動をして、軽く汗をかく。
・風にあたらないようにし、マフラーやスカーフ、レッグウォーマーなどを活用して、首、手首、足首から風が侵入するのを防ぐ。
・気持ちが鬱々しないように、リフレッシュする。
これらのことに気を付けて生活しましょう。
…とは言いつつも、春は生活環境が変わったり、忙しかったり、となかなか気を付けられないことも多いですよね。
皮膚トラブルが起こってしまった時は、頑固なアトピー性皮膚炎になる前に、食養生・生活改善と小児はりで治してしまいましょう。
1回の小児はりではすぐには改善しませんが、症状が落ち着くまではこまめに通われることをおすすめします。

ピーク時の写真を撮り忘れ、治り始めの写真なので、差がわかりにくいですが、今ではきれいに治ってしまっています。
お正月にお餅の食べ過ぎで、背中や脇をポリポリかいている時はありましたが、それも小児はりをするとすぐに治まったようです。