おゆうぎ会、学習発表会シーズンですね。
お子さまの様子はいかがですか?
張り切って家でも練習する子。
何をやるのか聞いても全然教えてくれない子。
さまざまかと思いますが、
・疲れているような様子はありませんか?
・保育園や幼稚園、学校へは嫌がらずに通っていますか?
・朝起きられなくなったり、食欲がなくなったりしていませんか?
逆に
・落ち着きがなくなった
・夜、寝なくなった
・やたらとお菓子や味の濃いものを好み、かなり食べるようになった
という様子は見られないでしょうか?
どちらも、疲れやストレスがたまっているサインです。
え?!あんなにチョロチョロしていて、寝てくれないのに?!
と、思いました?
こころを落ち着かせて、ゆっくりするには腎が心の重りになって、揺れるのを引き留めなければなりません。
身体を動かし、精神力を使うには血が必要ですが、これは肝が貯蔵し分配しています。
ですが、肝はストレスを受けると、働きが鈍ります。
血がきちんと分配されない状態になると、血を必要とする脳が栄養不足となり、落ち着いて物事を考えられなくなるために、落ち着きがなくなります。
腎は水の性質があります。
肝は流れが悪くなると悪い熱を発生させます。
この熱によって、身体や心がゆらゆらフラフラしたり、夜眠れなくなったり、食欲が亢進するのです。
しかし、必要な熱とは違うため、身体をどんどん消耗させてしまうのです。
落ち着きがない、夜寝ない、食べ過ぎる…といった様子が見られた時、なんでこの子体力が有り余っているのかしら…?と簡単に考えてしまうのはキケンです。
いや、本当に体力が余っているだけならよいのですが。
おゆうぎ会、学習発表会の練習が始まってから、このような様子が見られた時は、気を付けてあげましょう。
ストレスは成長に必要なものです。
たくましくしっかりと成長し、ちょっとやそっとのストレスでは負けない大人になるためには、目の前にあることに立ち向かっていくことも必要となります。
自由に遊びたい。
踊りたくないし、歌もうたいたくない。
でも、みんなやっているし。
でも、疲れたなぁ~。
遊びたいな~。
お外に行きたいなぁ~。
と思っているかもしれません。
張り切って楽しんでいるかもしれませんが、いつもと違う毎日を、子どもなりに頑張っているのでしょう。
小学生になれば、やることの難易度も上がるし、やりたいこととやれないことの葛藤も、お友達との葛藤もでてくる。
もらった役やパートに対する責任感もある。
子どもの社会だっていろいろありますね。
でも、それら一つ一つが子どもを成長させてくれます。
毎日同じように授業を受けていたのでは身に付かないものがたくさんある。
だからこそ、家ではきちんと身体を回復させて保育園や幼稚園、学校へ送り出してあげたいですよね。
この機会に常日頃の生活習慣を見直してみるのもよい機会です。
子どもから青年期にかけてしか、生命の根幹である“腎”を蓄えることはできません。
腎は、身体を成長させるだけではなく、次の世代をつなぐ元ともなります。
最近は腎がしっかりしていないために、社会に出ても疲れやすくて仕事ができない、不妊に悩む、という方が増えてきました。
最近よく耳にする“発達障がい”と言われる子たちも、東洋医学的に見ると、腎虚なのかな~と感じることが多々あります。
適度な疲労を過ぎれば肝が虚します。
さらにひどい疲労は腎が虚します。
子どもは自分の状態をうまく伝えることができません。
何かいつもと様子が違うな、と感じたら、ゆっくり話を聞いてあげる、早く休ませる、胃腸の負担にならないような食事をする。
休日は適度に体を動かして遊ばせましょう。
ストレスや疲れがたまっている時は、風邪などにかかりやすくなります。
寒くなる季節、十分にお気を付けください。
小児はりは、お子さまの疲れ、ストレスに、風邪予防に、寝ない、朝起きられない、食が細いなどの、病気とまではいかない不調の改善に効きますよ。