新年度がスタートして、1ヶ月。
学校で健診を受ける子も多かったと思います。
視力検査も行いましたでしょうか?
急に視力が下がってびっくりした方もいらっしゃるのではないでしょうか?
黒板の字は見えていますか?
ジャングルジムに登ったまではいいけれど、降りられないということはありませんか?
目をすぼめたり、眉間にしわを寄せていることはありませんか?
偏頭痛や肩こりを訴えませんか?
小学校高学年から、中・高校生は、成長とともに眼球が大きくなる事によって、急に近視になってしまうことがあります。
その場合は眼科にて、近視がどの程度の強さかを正確に調べ、メガネをかける時期や必要性を判断してもらいましょう。
眼球はレンズの役割をしています。
目に入ってきた視覚情報にピントを合わせて、眼の奥にある視神経が脳の後頭部にある視覚野に情報を伝えることで、人は物を見ることができるのです。
水晶体であるレンズの厚みを変えてピントを合わせる仕事をしているのが、毛様体筋と言われる筋肉です。
スマホやゲームによる仮性近視の場合は、近くのものを長時間見続けることにより、このピント調節のための筋肉が緊張して水晶体の厚みをうまく調節することができずに起こります。
長時間、近距離でスマホやゲームを見続けると、筋肉の緊張状態が続き、遠くを見たときに緊張が緩まず、ぼやけた視界になります。
近視ではないのにものが見えにくかったり、近視の程度が軽いのに視力が悪いなどの症状が見られます。
この状態を仮性近視といいます。
仮性近視や眼疲労の場合には、小児はりもおすすめです。
目の周りや後頸部、肩背部の緊張を取り除いて、目の疲労回復や血行改善を促し、見やすくする、悪化を防ぐことができます。
ただし!スマホやゲームの使い方を見直すことは必須ですよ!!
小児はりをしても、また目を疲労させていては意味がありません。
視力が低下することのデメリットをきちっと子どもに伝えて、どう改善していったらよいか、よく話し合いましょう。
感情的に怒ってゲームを禁止にしても、子どもはまだ視力低下の不自由さを理解できていません。
ゲームやスマホと言えば、見過ぎるとキレやすくなるという話を度々耳にしますが、これは西洋医学的に言うと目から入った刺激により脳で疲労を起こし、人間的な思考力が低下するため、とも、交感神経が刺激されたため、とも考えられるのではないでしょうか?
東洋医学的に考えると、目は血を大量に使って物を見ます。
目を酷使することによって、脳や身体を滋養しうるおす血が足りなくなって心の中で火事が起きるため、と考えます。
また、目や血は陽気をたくさん含んでいるのですが、酷使し消耗することで陽気が足りなくなる子もいます。こういう子は、ゲーム以外の時間に無気力になったり、朝起きられないなどの悩みを抱えることが多いです。
いずれにせよ、自分の体の丈夫さに見合ったゲーム時間にしましょう。
最近はYouTubeにはまる子も多いですね。
YouTubeの世界は楽しいかもしれませんが、リアルな世界でもたくさんの経験を積んで欲しいなと思います。
外で体を動かして遊ぶと、遠くのものを見るため毛様体筋もリラックスでき、体全体の血行もよくなります。
目を酷使する人が、子どもも大人も増えました。
こちらも参考になさってください。→目の疲れ、IT眼症