子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。
睡眠中に身体は作られ、修復されます。
子午流注では、それが子の刻と丑の刻(23時~3時)です。
大人になってから、この時間に熟睡できるようになるには、赤ちゃんの頃からの睡眠リズムが大切。
生まれたばかりの赤ちゃんの生活リズムは授乳と睡眠しかない単純なものなのですが、新生児のうちから生活リズムを意識していかないと、あっというまに生活リズムを調えられないまま成長してしまいます。
よく「来年、幼稚園に入園だから、いまから生活習慣を見直しているの~」というような話を聞きますが……遅いです。
生活習慣は生まれる前から意識しましょう。
大昔の人は意識しなくてもできたんですよね。
日が落ちれば今のような電灯も、スマホもパソコンもテレビもありません。
何もすることがないので、寝るだけ。
暗かったら仕事にもなりません。
便利になった反面、意識しないと身体にあった生活リズムを作ることは難しくなりました。
赤ちゃんは成長すれば勝手に夜長時間眠るようになるわけではありません。
寝ないんだから、まっ、いいか~と思っていると、将来大変な目にあいます。
ということで、今回は赤ちゃんの睡眠の目安について。
1日のほとんどを寝て過ごします。
昼・夜の区別はありません。
生まれたばかりの赤ちゃんは、寝る→泣く→おっぱいを飲む→おしっこやうんちをする→寝る、といったシンプルなサイクルを繰り返しています。
一般的には2~3時間おきに目を覚ますといわれています。
睡眠時間には個人差があり、あまり寝ないで、1時間くらいで起きてしまう子もいます。
夜中の授乳もあるため、お母さんはは赤ちゃんのペースに合わせて1日を過ごします。
妊娠中、お腹の中でよく動いていた時間に目を覚ます赤ちゃんが多いようです。
1ヶ月検診を終える頃から生後3ヶ月にかけて少しずつ昼夜の区別が付くように生活していきます。
朝はカーテンを開けて明るくし、「おはよう」と声をかけて、顔を拭いてあげる、着替えるなど、起きる時間なのだという習慣をつけてあげると良いです。
夜寝てくれる子に育てるためには、親自身が昼起きて夜眠る生活リズムを意識し、生後3ヶ月を迎える必要があるのです。
1回に起きている時間が3時間前後としだいに長くなっていきます。また、おっぱいを飲む量が増えることで夜中の授乳が1回減るようになり、寝る時間もまとまってきます。
3ヶ月頃までの赤ちゃんはレム睡眠・ノンレム睡眠のサイクルが50分前後と短く、浅い眠りが多いため、目を覚ましやすいのが特徴です。
睡眠リズムが整ってくるのは生後4ヶ月以降といわれているので、昼夜逆転している子などは、なるべく、朝起きることを意識しましょう。
1日の平均睡眠時間 11~14時間
徐々に1日2~3回の昼寝をし、夜はまとまって眠るようになります。
夜に6時間連続で眠る赤ちゃんも出てきます。
体内時計を調節するホルモンは3ヶ月頃から分泌し始めます。
生後4ヶ月頃から昼夜の区別がつきはじめるので、生活にメリハリをつけていきましょう。
朝起きたら日光を浴びる、お風呂は決まった時間に入れる、夜は暗く静かな空間で眠らせるといった工夫をすることで生活リズムが整っていきます。
朝は7時前後に起き、夜は20時までに就寝するのが理想です。
そのためには、寝る前はテレビをつけない、お風呂から上がったら電気は少し暗めにする、大きな音を出さない、など、刺激になるものは控えて眠りやすい環境にしてあげましょう。
首が座る頃なので、おんぶして子守唄をうたってあげるのもいいですよ。
1日の平均睡眠時間 11~13時間
生後半年を過ぎると、朝起きて夜に寝る、といった生活リズムが整い、夜まとまって寝る時間が長くなります。
昼間はお散歩や室内での遊びによってたっぷり運動させてあげましょう。
生後7ヶ月頃以降は夜泣きや寝ぐずりが目立つようになっていきます。
1歳前後にはおさまる子がほとんどですが、個人差があるので、日中は活発に遊び、夜は早めに寝るといった生活リズムを意識しながら、上手に付き合っていきましょう。
夜泣きをおさめるコツは、おんぶしながら子守唄を歌う、添い寝をしながら寝かしつけるといった「入眠の儀式」を寝かしつけるたびに行うことで、赤ちゃんに「眠る」ということを意識付けることです。
一朝一夕に赤ちゃんが眠ってくれるようになるものではありませんが、「もう寝る時間」ということを赤ちゃんに意識させることからはじめていきましょう。
まだ、午前と午後にお昼寝をする子もいますが、1歳に近づくにつれてお昼寝は1回だけになる子もいます。
ただ、夕方に寝てしまうと睡眠サイクルが狂ってしまい夜寝ない原因になるので、1歳に近づくにしたがって15時以降の睡眠は避けたいものです。
お子さんのの睡眠リズムを整えるためには、親が生活リズムを整えることが大切です。
・朝は7~8時に起きる。
・日中は日光を浴びながら遊ぶ。
・離乳食の時間は毎日同じ時間にする。
・お風呂に入る時間は決める。
・音や電気を消す。
・どんなに遅くても20時頃に布団に入る。
といったルールを毎日コツコツこなすことで徐々に生活リズムを確立していきましょう。
幼児さんは20時までには、
小学生は21時までにはお布団に入って、
22時までにはぐっすり眠っている状態が、お子さんを丈夫に成長させます。
寝つきの悪い子にはご家庭でできる小児はりを応用したスキンタッチ法がおススメです。
夜泣きには小児はりがおススメです。
睡眠は個人差が大きいので、極端に昼夜逆転していなければ、さほど神経質になる必要はありません。
ただ、早寝早起きは小さい頃からの習慣が大切。