江戸時代に書かれた貝原益軒の『養生訓』を読んで、日頃の養生に活かすシリーズ。
今回は、巻第三飲食上、六。
すべての食事はあっさりしたものを好むがよい。
生もの・冷えたもの・かたいものはやめるがよい。
吸い物、肉は一品。副菜は一・二品くらいにする。
…と、だいたい世の中のおじさまたちは、食卓をみて、
「えー、これだけ?」
と始まるのである。
ビールなどで胃袋を冷やしながら…。
そして、健康についての話をすると、
「俺はコロッと死ぬからいいんだ」
と、のたまう。
でも、不摂生して病気になった方が、コロッとは死なせてくれなくなるのです。
どちらかというと、日頃から健康に気を使い、適度に体を動かしている元気な方の方が、ある日突然、コロッといきます。
まぁ…ここに書いても、必要な方には直接伝わらないと思うので、家族の健康を気に掛けるお母さんがそれとなく気を配っていただければ…と思います。
「こってりしたものでご飯をガツガツ食べてくれてうれしい♪」
と言いながら、中学高校生の男子の食生活みたいなことを、いい年した大人の人にも続けさせないように…。
参考文献:
『図解 養生訓』斎藤 孝 著
『養生訓 (中公文庫) 』貝原 益軒 著 松田 道雄 訳