江戸時代に書かれた貝原益軒の『養生訓』を読んで、日頃の養生に活かすシリーズ。
今回は、巻第三飲食上、二十九。
聖人は、食物に応じた調味調がなかったならば召し上がらなかった。
これが養生の道である。
それぞれの食物に加えてちょうどよくなる調味料。
塩、酒、醤油、酢、生姜、わさび、コショウ、山椒・・・などなど。
食物の毒を抑えるために加えるのであって、味がよくなるだけが目的ではありません。
昔ながらの料理にはよく出てきますよね。
また、香りのよい香辛料や薬味などは、気を巡らせてくれる働きがあるので、ストレスの多い人、イライラしやすい人、体を動かすのが億劫な人は、積極的に活用してみるとよいかと思います。
ただ、巡らせる発散パワーが強いので、体に蓄え(陰分)が足りなくて、のぼせやすい陽気の余っているかたは、摂り過ぎに要注意です。
ほどほどに、
「おいしい」
と、感じる程度にとどめておきましょう。
くれぐれも『My七味唐辛子』なんて、持ち歩かないように!!!!
参考文献:
『図解 養生訓』斎藤 孝 著
『養生訓 (中公文庫) 』貝原 益軒 著 松田 道雄 訳