江戸時代に書かれた貝原益軒の『養生訓』を読んで、日頃の養生に活かすシリーズ。
今回は、巻第三飲食上、十四。
俗に食を制限し過ぎると養分が足りなくなってやせ衰えてしまうという。
これは養生を知らない人のいう言葉である。
欲が多いというのは人の生まれつきであるから、制限し過ぎると思うくらいがちょうど良くなる。
「栄養が足りていない」
よく聞きますね。
これは養生を知らない人だけでなく、モノを売りたい人もよく使います。
「足りないから悪いんだ!もっと摂らなくっちゃ!」
と、脅しておいた方が、モノはよく売れます。
テレビで紹介されたものにすぐ飛びついている人々を見て、そう思いませんか?
果たして、その食べ物は、そんなに必要なの?
その栄養って、そんなに必要なの?
よくよく、自分の体に問い合わせてみましょうね。
参考文献:
『図解 養生訓』斎藤 孝 著
『養生訓 (中公文庫) 』貝原 益軒 著 松田 道雄 訳