おはようございます。
古典から養生の方法を学ぶ鍼灸師小川です。
鍼灸師が『古典』というと、漢文で書かれた中国の古典「黄帝内経」をイメージしがちですが、日本にも古典はあります。
昔は紙が貴重なも、もちろんインターネットなんてありません。なので、健康情報も今ほど玉石混淆な状態ではなかったと思いますが、こうやって過ごせば健康に過ごせるよ~、体にいいよ~という健康本はあったのでしょう。
その中でも、現代に残っているものはその価値が認められているということではないでしょうか?
昔は「おばあちゃんの知恵」として、語り継がれてきたであろう健康に関する話も、現代医学の発展とともに消えつつあります。
ですが、健康保険もパンク寸前、日本人の4人に1人は高齢者という現代において、いつまでも「病気になったら病院へ」「調子が悪かったら薬を飲めばいい」とは言っていられないと思うのです。
今まで治らなかった病気が、医療技術の進歩とともに治るものとなってきましたが、そこにも莫大なお金がかかります。
保険が適応されても、自己負担分を払えないくらいの高額な医療だったら、受けられますか?あきらめますか?
その前に、病気にならない生活の仕方、というものをもう1度見つめ直す必要があります。
海外から入ってきた健康法は、はたして日本人の体に合っているでしょうか?
最近研究された健康法は、本当に健康法なのでしょうか?
新しい健康法、健康食品のブームが来ては去っていき、残っているものって少ないですよね。
医療が進歩すると、過去の治療法が否定されることがあります。
でも、江戸時代に書かれて、現代に残っている『養生訓』なら、残って現代語訳版や解釈の本がでているだけに、理由があると思うのです。
ですので、今年は、養生訓のお話をしていこうと思っています。