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首肩こり:胃腸の不調からくる不良姿勢

治療院探しの参考にしやすいように、具体例を挙げてご紹介しております。

子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。

 

首肩こりにはさまざまなパターンがあることを、ご紹介しました⇒『首肩こり

 

では、一つ一つ詳しく見ていこうと思います。

姿勢が悪くて首や肩がこる。体が重い。

32歳女性(初見10月)

主訴:姿勢が悪くて首や肩がこるから体が重だるいのか、体が重だるくて姿勢が悪くなるのか、よくわからないがスッキリしたくて来院。

 

体の中心や顔はやや肉付きはいいものの、手足が細く、筋肉も硬くないので、見た感じだとコリがあるように感じない。

足首周りは浮腫んでいて、足先が冷たく湿っている。

脈が沈んでいてわかりにくい。

お腹は全体的に力がなく、ダラ~ンと広がって見える。

 

お腹を冷やして壊してしまうことが多く、夏にクーラーの効いているところや、冬はお腹にカイロを貼っていることがある。特に生理中は必ず、お腹を下してしまう。

腰から下、太ももや足先はいつも冷たい。

 

お腹の調子が悪かったり、冷えているせいで、縮こまって姿勢が悪くなっているのかもしれない。

体が重たい状態を何とかしてスッキリさせて、動けるようになりたいとのことであった。

①五臓の精気の虚

お腹が冷えて下りやすい人は、脾の精気が虚しています。

 

②病因

冷え、不良姿勢。

 

③病理の虚実

胃腸が弱く、陽気が足りていないために、体に必要な気血津液を作る力がありません。

 

④寒熱の発生

陽気が足りないので、飲食物をとっても新たに陽気を作り出すことができず冷えています。

 

~ここまでを、部分治療に入る前に脈を整えるという形で、本治法をして治療していきます~

 

⑤臓腑経絡に波及

揉んでみても柔らかいのが特徴です。

これは肩周辺を流れている経絡が冷え、腕や首を動かすエネルギー不足となって首肩こりを感じるのです。

体全体にエネルギーが足りていないので、体を支える力もなく、背中も丸まってきます。

背中は緩やかにS字カーブを描いていると、ボーリング並みに重たい頭を支えやすくなりますが、背中が丸まっていると頭の重みが首にかかり負担となります。

飲食物を消化する力も弱いので、取り込んだ水分がきちんと処理されずに下の方に溜まっていき、足のむくみや湿り気の原因となります。

 

⑥病証

胃腸が弱くて、肩周辺に巡らせる気血津液が足りなくなるため、冷えて首肩こりを感じます。(脾虚寒証) 

 

通院の目安

腎虚に進行しないために、鍼灸に月2~3回は通って、体を丈夫にしてきましょう。

 

普段の養生:体を冷やさないようにし、暴飲暴食は避ける。

22時には寝る。

絹の5本指靴下を、普通の靴下の中に1枚重ねてあげると足の暖かさが違います。


単純に1パターンのみの方もいれば、いろいろ合わせ持っていたり、季節や年齢、生活習慣によって変化していくのが人間です。

自分の不調の原因はなんだろう…?と思われましたら、はりきゅうアロマのおがわ.をお申込みください。

予約状況で2時間ほど空いている時間を選び、予約フォームからご予約ください。

※メール、LINE@、お電話での健康相談は、致しかねますのでご遠慮ください。


ご紹介している例は実際の患者さまではなく、日々の臨床、勉強会で取り上げられた症例、参考文献をもとに書いた架空の人物です。(実際の症例報告は、同意を得た方のみ勉強会等で使わせていただいておりますが、個人情報となりますのでブログには上げておりません)

 

参考文献:

日本鍼灸医学(経絡治療・臨床編)経絡治療学会:編

日本鍼灸医学(経絡治療・基礎編)経絡治療学会:編

図解 よくわかる経絡治療講義 大上勝行:著 池田政一:校閲

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