子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。
1月17日~2月3日は冬の土用の期間です。
土用といえば、夏の土用が有名ですが、春夏秋冬四季それぞれに土用があるのをご存じでしょうか?
季節が切り替わる立春(2/4頃)、立夏(5/6日頃)、立秋(8/7頃)、立冬(11/7頃)の18日前から土用に入ります。
土用は、四季の終わりに次の季節へバトンタッチをするための準備期間。
冬は水の季節。
水に配当される五臓は腎。
腎の気を盛んに使ったために、そろそろ疲れてくる頃です。
次に来る春は木の季節。
木に配当される五臓は肝。
肝は四方八方へ伸び伸びしたい季節。
腎はしっかり陰を集めて固めて、エネルギーを蓄えておく臓。
しっかり陰を蓄えて引き締めておかないと、肝は四方八方へ伸び伸び広がることができません。
今は、
・はしゃぎすぎない
・大量に汗をかかない
・夜更かしをしない
・適度に寒さにあたる
・長時間の立ち仕事、水仕事は避ける
・塩辛いものを摂りすぎない
・適度に加湿して、乾燥に気を付ける
・怖いものを見ない
という冬の養生に加えて、
冷たいもの・生もの・甘いもの・油っこいものの食べ過ぎ、早食い、で胃腸に負担をかけないようにし、栄養はしっかり摂るように心掛けましょう。
お米と温かいお味噌汁の組み合わせがおススメです。
お味噌汁の塩分が気になる方は、お味噌汁の中に葉もの野菜をたくさん入れてください。
今、葉もの野菜のお値段がビックリするくらい高いですが、お菓子や晩酌を減らせば買えます(*ФωФ)
今、冬の養生をして、次の季節のためのエネルギーを蓄えないと、春夏に体調不良で悩まされることが多くなります。
春が苦手な方は、この冬の土用の期間くらいは健康第一で過ごしましょう。
東洋医学では、このような↓図がよく出てきますが、
実際は、こう↓なっているとイメージしていただくとよいかと思います。
春(木)の終わりに次の季節へ変わるエネルギーを土用(土)からもらい、夏になり、夏(火)の終わりにまた土用からエネルギーをもらって、秋になる…。
経絡も体の中で、このような↑流れになっています。
肺、大腸、胃、脾、心、小腸、膀胱、腎、心包、三焦、胆、肝と12本の流れがありますが、それぞれ胃につながるルートがあり、そこから水穀の精(飲食物から摂れる栄養)を補給されて、気血津液として全身を巡っているのです。
人の体も自然の一部。
季節の変化に合わせて養生することで、健やかな毎日をお過ごしください。