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疲れ:疲れると甘いものを食べ過ぎる

治療院探しの参考にしやすいように、具体例を挙げてご紹介しております。

子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。

 

疲れにはさまざまなパターンがあることを、ご紹介しました⇒『疲れ

 

では、一つ一つ詳しく見ていこうと思います。

疲れると甘いものを食べ過ぎる

25歳女性(初見8月)

 

主訴:疲れ、胃痛

体がだるいので鍼灸を受けてみようと思い来院。

 

全体的にぽっちゃりしているが、手足は細い。

 

お腹を触ると、みぞおちの辺りが熱い。

 

お腹が空くと胃がキリキリ痛くなるので、お腹が空く前に食べる。

間食でチョコをよく食べる。

仕事が忙しく、ストレスがたまることが多い。

しかし、真面目に頑張り過ぎてしまい、手抜きをするということができない。

仕事帰りについついコンビニによってスイーツを買ってしまう。

寝る前に食べると、朝胃が痛くて目が覚める。

 

普段は便秘気味だが、お酒を飲んだり甘いものを食べ過ぎると下痢をすることが多い。

 

いろいろと質問をしても、話し終わる前に返事が返ってきて、会話がかぶることが多い。

唇が乾燥してカサカサしている。

非常にまじめそうな印象である。

 ①五臓の精気の虚

気血津液を作り出す脾の精気が虚した状態

 

②病因

甘いものの食べ過ぎ

 

③病理の虚実

体がエネルギー不足になると、手っ取り早く甘いもので補給しようとします。気血津液を消耗して不足していることが考えられます。

 

④寒熱の発生

疲れて働きの鈍った胃に甘いものを入れ過ぎると、消化できずに胃腸にベタベタと貼りつき、熱を発生します。

その熱によってさらに、胃にものを入れたくなるという悪循環に陥ります。

 

~ここまでを、部分治療に入る前に脈を整えるという形で、本治法をして治療していきます~

 

⑤臓腑経絡に波及 

忙しさで疲れてくると、甘味でエネルギ―補給をしたくなります。

また、ストレスや交感神経の過緊張状態は胃の働きを悪くします。

ストレスや緊張で硬くなった体は、甘味をとって緩めたがります。

そのために甘いものの過食に走るのですが、甘味の取り過ぎは脾胃を痛めるために、動きが鈍って胃に熱がこもるようになります。

熱がこもると脾のうるおい(消化液や胃腸の粘膜と考えてください)がなくなり、さらに胃腸の消化吸収の働きが悪くなります。

胃腸の働きが鈍れば、体に余分な老廃物などが処理しきれなくなり、溜まって体を重だるくします。

また、脾の働きが悪いと、体の末端にまで届ける栄養が不足するため、四肢が養われず手足を動かすのが億劫になってきます。

 

⑥病証

脾虚胃虚熱証により、体に老廃物が溜まった状態。

 

甘いもののストレス食いをやめると調子はよくなります。

疲れてどうしても食べてしまう時は、鍼灸やアロマトリートメントでリフレッシュしましょう。

ペパーミントや柑橘系のアロマオイルの香りを楽しむのもおすすめです。

胃が痛いときは鍼灸がおすすめです。

 

普段の養生:甘いもの、油っこいもの、味の濃いものを控えましょう。

どうしても食べてしまうときは、野菜ジュースを飲むと少し落ち着きます。

胃にものが入った状態は眠りの質を悪くし、疲れが取れない状態となります。

お腹が空いたらさっさと寝てしまいましょう。


単純に1パターンのみの方もいれば、いろいろ合わせ持っていたり、季節や年齢、生活習慣によって変化していくのが人間です。

自分の不調の原因はなんだろう…?と思われましたら、はりきゅうアロマのおがわ.をお申込みください。

予約状況で2時間ほど空いている時間を選び、予約フォームからご予約ください。

※メール、LINE@、お電話での健康相談は、致しかねますのでご遠慮ください。


ご紹介している例は実際の患者さまではなく、日々の臨床、勉強会で取り上げられた症例、参考文献をもとに書いた架空の人物です。(実際の症例報告は、同意を得た方のみ勉強会等で使わせていただいておりますが、個人情報となりますのでブログには上げておりません)

 

参考文献:

日本鍼灸医学(経絡治療・臨床編)経絡治療学会:編

日本鍼灸医学(経絡治療・基礎編)経絡治療学会:編

図解 よくわかる経絡治療講義 大上勝行:著 池田政一:校閲

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