治療院探しの参考にしやすいように、具体例を挙げてご紹介しております。
子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。
疲れにはさまざまなパターンがあることを、ご紹介しました⇒『疲れ』
では、一つ一つ詳しく見ていこうと思います。
生理前はイライラ、始まると眠気、終わると疲労感
35歳女性(初見5月)
主訴:生理前はイライラ始まると眠気終わると疲労感、シミ、クマ
シミやクマに悩んでフェイシャルトリートメント付きの美容はりを希望で来院。
鍼は生理痛にも効くと聞いて、全身治療してもらいたいとのことであった。
生理前になるとイライラし、始まると塊になった経血がゴロゴロ出ると同時に眠気に襲われる。
終わると疲労感がある。
冷えると生理痛が悪化する。
目の下のシミは妊娠中にでき、出産しても薄くならなかった。
クマは、寝不足や寒さで濃くなる。
手の母指球や、足の内くるぶしの周りが青い。
お腹は臍の下あたりが硬くなっていた。
生理前は菓子パンを食べ過ぎてしまう。
子どもの頃はひどいアトピーで、腕や足の関節の内側、耳たぶがジクジクしていた。
①五臓の精気の虚
肝の精気を使い過ぎて、相剋関係にある脾の精気も虚した状態。
②病因
経血過多
③病理の虚実
肝の血を分配する力が衰えて流れが滞り塊になる。
脾が虚しているので気血津液を作り出す力も落ち、血にうるおいがなくなると同時に、押し流す気も足りなくなってしまう。
④寒熱の発生
血が滞ると熱をもつのだが、血の流れが滞った先は気血が巡らないので冷えます。
~ここまでを、部分治療に入る前に脈を整えるという形で、本治法をして治療していきます~
⑤臓腑経絡に波及
シミの原因は瘀血か、胃腸に取り残された老廃物です。
クマは、血の問題です。
血が巡らなければ、滞った先には血が運ばれないため、力がでません。
特に月経で大量に体外へ出てしまうと、体を養うものが不足するため疲労感を感じます。
⑥病証
血を巡らせるだけの、気血津液を作り出すことができず、血が滞って団子になってしまった脾虚肝実瘀血証。
美容はりも良いのですが、生理前に鍼灸に通って体の巡りをよくすることをおすすめします。
体の調子が整うと、クマやシミが薄くなると思われます。
顔だけ鍼をしても、改善が難しいと思います。
毎回フェイシャルトリートメント付きの美容はりでも良いのですが、時間も予算もない場合は、鍼灸にオプションで顔はりをプラスして、はじめは1週間~2週間おきのペースでこまめに通いましょう。
普段の養生:よく動いたりストレッチなどを行い、気血が滞らないように務めましょう。その時に、汗をかき過ぎないように気を付けましょう。
よく笑ったり、おしゃべりを楽しむのもおすすめです。
生理前に、甘いもの、油っこいものの過食を避けましょう。
生理後は、たんぱく質、ミネラルなどを意識してバランスのよい食事を、よく噛んで食べましょう。
単純に1パターンのみの方もいれば、いろいろ合わせ持っていたり、季節や年齢、生活習慣によって変化していくのが人間です。
自分の不調の原因はなんだろう…?と思われましたら、はりきゅうアロマのおがわ.をお申込みください。
予約状況で2時間ほど空いている時間を選び、予約フォームからご予約ください。
※メール、LINE@、お電話での健康相談は、致しかねますのでご遠慮ください。
ご紹介している例は実際の患者さまではなく、日々の臨床、勉強会で取り上げられた症例、参考文献をもとに書いた架空の人物です。(実際の症例報告は、同意を得た方のみ勉強会等で使わせていただいておりますが、個人情報となりますのでブログには上げておりません)
参考文献:
日本鍼灸医学(経絡治療・臨床編)経絡治療学会:編
日本鍼灸医学(経絡治療・基礎編)経絡治療学会:編
図解 よくわかる経絡治療講義 大上勝行:著 池田政一:校閲