治療院探しの参考にしやすいように、具体例を挙げてご紹介しております。
子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。
疲れにはさまざまなパターンがあることを、ご紹介しました⇒『疲れ』
では、一つ一つ詳しく見ていこうと思います。
やる気が出ない
40歳女性(初見11月)
主訴:疲れ、冷え
寒くなってから、ちょっと動くだけで、何かをやり遂げた後の疲労感を感じ、リフレッシュしたくて鍼灸を受けに来院。
秋になって気温がぐっと下がったときに風邪をひき、なかなか咳がとれなかった。
それから体調がスッキリしない。
最近、朝家族を送り出すと、どっと疲れを感じて一休みしないと動けない。
天気の悪い日や雨の日などは出かけるのも億劫になり、うつ病や更年期障害ではないかと感じている。
①五臓の精気の虚
肺の精気が虚すると風邪をひいたり、体表が弱くなります。
②病因
風邪
③病理の虚実
肺が弱くなると、気が不足します。
④寒熱の発生
気は体表でバリアの役割をしたり、毛穴の開け閉めを調節して体温を調節するため、足りなくなると体表面が冷えます。
~ここまでを、部分治療に入る前に脈を整えるという形で、本治法をして治療していきます~
⑤臓腑経絡に波及
原因が肺の虚だけなら、表面的なものなので治りが早いですが、ここらか脾虚、腎虚、肝実に進んでいくと治りが遅くなります。
気が不足するとエネルギー不足になるので、やる気が出ない、疲れ、冷えを感じることがあります。
まだ他に症状が出ないうちに治してしまいましょう。
⑥病証
風邪をひいたことによる肺虚証(気虚)
1,2ヶ月ほど、毎週1,2回のペースで鍼灸に通って、回復したようであればそのまま卒業してもよいでしょう。
予防とリフレッシュのためにと思われたら、月に1度くらいの来院をおすすめします。
普段の養生:風邪にあたらないように、温かくしておきましょう。
早寝早起きをして、食事をきちんととり規則正しい生活を。
単純に1パターンのみの方もいれば、いろいろ合わせ持っていたり、季節や年齢、生活習慣によって変化していくのが人間です。
自分の不調の原因はなんだろう…?と思われましたら、はりきゅうアロマのおがわ.をお申込みください。
予約状況で2時間ほど空いている時間を選び、予約フォームからご予約ください。
※メール、LINE@、お電話での健康相談は、致しかねますのでご遠慮ください。
ご紹介している例は実際の患者さまではなく、日々の臨床、勉強会で取り上げられた症例、参考文献をもとに書いた架空の人物です。(実際の症例報告は、同意を得た方のみ勉強会等で使わせていただいておりますが、個人情報となりますのでブログには上げておりません)
参考文献:
日本鍼灸医学(経絡治療・臨床編)経絡治療学会:編
日本鍼灸医学(経絡治療・基礎編)経絡治療学会:編
図解 よくわかる経絡治療講義 大上勝行:著 池田政一:校閲