治療院探しの参考にしやすいように、具体例を挙げてご紹介しております。
子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。
頭痛にはさまざまなパターンがあることを、ご紹介しました⇒『頭痛』
では、一つ一つ詳しく見ていこうと思います。
気分が鬱々としてくると頭痛
33歳女性(初見10月)
主訴:頭痛、気分が落ち込む
パートを始めてから頭痛がするようになり来院。
元気がなく、話をしていても聞き取るのがやっと。
話すのが億劫で、あまりしゃべりたがらず、会話にならない。
脈は弱々しいが、中は巡っていて柔らかい脈をしている。
手首の脈を診る部分が凹んでいる。
お腹には特に何もない。
体力には自信があったので、9月からピッキング作業のパートを始めたのだが、寒い倉庫内で毎日怒られているうちに頭が重くなり、時々痛むようになる。
このまま仕事を続けるのは辛いので何とかしたいとのことである。
もともとは、そんなに気分が落ち込む性格でもなかった。
①五臓の精気の虚
冷えやストレスにより気の巡りが悪くなり、肺の精気が虚した状態。
②病因
冷えとストレス。
③病理の虚実
元々気血津液は充実していたのだが、気が虚してしまった状態。
④寒熱の発生
気が巡らないと冷える。
~ここまでを、部分治療に入る前に脈を整えるという形で、本治法をして治療していきます~
⑤臓腑経絡に波及
寒証というよりは、肺の気が停滞したことによる気虚のため、表面的なものなので、他の頭痛よりは治りが早い。
肺気の循環が悪いために起こる症状なので、頭痛の状態は激しい痛みというよりは頭重感や気鬱といった感じである。
⑥病証
肺虚寒証による頭重感
温めて気の巡りをよくしましょう。
仕事に馴れてあまり怒られなくなるようになるまではこまめに通って気分転換を。
普段の養生:温度調節がしやすく、汗をかいたら着替えやすい服装で仕事をしましょう。
怒られても、いつまでもクヨクヨ考えない。
カラオケ等で大きな声を出す。
お風呂にゆっくり入って暖まり、早く寝る。
単純に1パターンのみの方もいれば、いろいろ合わせ持っていたり、季節や年齢、生活習慣によって変化していくのが人間です。
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※メール、LINE@、お電話での健康相談は、致しかねますのでご遠慮ください。
ご紹介している例は実際の患者さまではなく、日々の臨床、勉強会で取り上げられた症例、参考文献をもとに書いた架空の人物です。(実際の症例報告は、同意を得た方のみ勉強会等で使わせていただいておりますが、個人情報となりますのでブログには上げておりません)
参考文献:
日本鍼灸医学(経絡治療・臨床編)経絡治療学会:編
日本鍼灸医学(経絡治療・基礎編)経絡治療学会:編
図解 よくわかる経絡治療講義 大上勝行:著 池田政一:校閲