子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。
どんな時に鍼灸院へ行けばよいのか?
わかりやすいように、具体例を挙げてご紹介していこうと思います。
今回のテーマは『頭痛』。
体質に合わせて治療しないと、かえって症状を悪化させることにもなります。
アナタどのタイプ?
(例)28歳女性。
切れ長の目をした色白美人。細身でモデルさんのよう。
3カ月後に結婚式を行うため、美容はりを希望で来院。
しかし、結婚式の準備でイライラしていたら偏頭痛が起こるようになり、合わせて治療していくことになる。
(例)38歳女性。
小柄で、青白い顔をし、かなりお疲れの様子。
3人のお子さんの世話に追われ、夜もあまり眠られない。
ご主人がお仕事が休みということでお子さんを預け、とりあえず日頃の疲れをとりたいと来院。
3年前に3人目のお子さんを出産してから、頭痛がひどくなる。
(例)40歳男性。
体格のよいイクメンパパ。
昨日の忘年会で、ちょっと飲み過ぎてしまい、朝から頭痛。
子どもが小児はりを予約していたので、ついでに見てもらおうと来院。
(例)35歳女性。
痩せていて顔は青白く無表情。常にマイナス思考で物事をとらえている。
夏場は毎日クーラーに当たりながら仕事をしていた。
仕事から帰ってくると目の奥から首の付け根にかけて痛む。
血圧が低くて朝起きるのが辛い。
寒くなってきたら頭痛が悪化してきたため来院。
(例)38歳女性。
ポチャッとしているわりに、手足は細い。
頬にシミが多く、アトピー性皮膚炎の既往歴がある。
頭痛、生理前のイライラがひどくて来院。
(例)38歳女性。
上の人と同じ。
インフルエンザにかかったときに生理がきて、それから体が常に寒い。
頭痛も常にある。
(例)33歳女性。
元気がなく、話をしていても聞き取るのがやっと。
話すのが億劫で、あまりしゃべりたがらず、会話にならない。
パート先で、寒い倉庫内で毎日怒られているうちに頭が重くなり、時々痛むようになる。
(例)57歳女性。
28歳結婚間近の女性のお母さん。
体格も顔もよく似ていて、よく喋る。
娘が「いいよ」と勧めるので気になって来院。
お母さんも頭痛持ちで、血圧が高い。
腎虚寒証→高齢の方の、頭が冷えるような頭痛
肺虚熱証→風邪の初期症状の頭痛
は、ほとんど来院されないので省略します。
腎虚寒証と思われる方は高齢の方のケアを得意とされている治療院にご相談ください。
肺虚熱証、つまり風邪ひいたかな?と思われる方はまずは暖かくして早く休みましょう。たまたま肺虚熱証の状態で来院された場合は、治療します。その方が治りも早いので…。
当院で行っている経絡治療は、まず、予診票を書いて頂き、お話を聞きながら脈診、腹診を行って、上の図に合わせながらどのように症状が現れたのかを見ていきます。
精気の虚=五臓(肝、心、脾、肺、腎)が持っている精気の状態=その人の体質
病理の虚実=気・血・津液が足りないのか、流れが滞っているのか
寒熱の発生=病理の虚実によって、熱が発生しているのか、寒が発生しているのか
↑ここまでがその人の体質をみるときに必要となり、ここを治療することが根本治療(本治法)となります。
臓腑経絡に波及=病理の虚実、寒熱はどこに波及しているのか
病証=主訴
↑ここが患者さんが訴える症状になり、まず治療して欲しいところとなります(標治法)。
具体的な話は、それぞれのページに飛んでみてください。
ご紹介している例は実際の患者さまではなく、日々の臨床、勉強会で取り上げられた症例、参考文献をもとに書いた架空の人物です。(実際の症例報告は、同意を得た方のみ勉強会等で使わせていただいておりますが、個人情報となりますのでブログには上げておりません)
参考文献:
日本鍼灸医学(経絡治療・臨床編)経絡治療学会:編
日本鍼灸医学(経絡治療・基礎編)経絡治療学会:編
図解 よくわかる経絡治療講義 大上勝行:著 池田政一:校閲
今までに経験をしたことのないような激しい頭痛、めまい・嘔吐・発熱を伴う頭痛、手足のしびれや麻痺、喋りにくさを伴う頭痛、急な高血圧は、まずは病院へ!!!!