こんにちは。
子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。
今日は春分。
自然界の陰陽のバランスが均等になる日です。
陰陽がちょうど半分、というのはバランスがとれていて安定しているように見えて、実は陰にも陽にもどちらにも変化しやすい不安定な時期でもあるのです。
なので、忙しくて疲れがたまった、寝不足した、飲み会があった、卒業式の準備が忙しかった…などをきっかけに体調を崩される方が多いですね。
実は、陽のピーク、陰のピーク、の方が、体調管理はしやすかったりします。
これから陽気が多くなる季節。
こころも身体ものびのび動かして、活動的になっていきましょう。
ただし、陽気が増すといっても、まだまだ風も冷たく、朝晩は冷えます。
油断して薄着で出かけると、体の陽気を損傷してしまいますので、温度調節の出来る服装で。
体が外界に対応できていないのに、肌着を着ない、短い靴下を履いて足首を出している、というビックリ!(*_*;な服装の方を多く見かけます。
「首」と付く部位はきちんと守りましょう!!!!
おすすめのツボ:足三里と合谷
春のカゼはなかなか治りにくいです。
最近、カゼひきさんを多く見かけるため、おすすめのツボはカゼ予防のツボ。
春の陽気が旺盛になってくる時期に、寒邪に侵入されると、体表で寒邪が邪魔をして体内で熱が滞り、発熱します。
このような熱は、冬のカゼのように体表面で暴れる熱ではなく、体の奥の熱です。
夕方になると熱が上がる、じとっと汗をかく、夜中に寝汗をかく、口が苦くなるといった症状が現れます。
こうした体の奥にある熱は、体表にある熱と違って追い出しにくく、長引きます。
夜、外を出歩かない、冷たいものを飲まないなど、陽気を消耗しないことが必要ですが、そうも言っていられない方は、足三里と合谷に毎日お灸をして養生しましょう。
胃腸の働きをUPし、陽気の巡りを調えてくれる多気多血のツボです。
おすすめのアロマ:ペパーミント
呼吸器系に滞った熱を冷ましてくれるペパーミント。
鼻づまりで頭がボーっとするときにおすすめです。
お湯を入れたマグカップに、1,2滴入れ、鼻から吸込みます。
湯気が目に入るとしみるので、目は閉じてくださいね。
お湯で火傷をしないように気を付けてご使用ください。
おすすめ食材:菊の花
菊の花。
スーパーの野菜コーナーに、平べったく乾燥させて袋に入れられた菊の花が売っていますね。
時々、生の花も見かけます。
買って食べることありますか?
実はこの菊の花、薬膳では肝胆に滞った余分な熱を取り除いてくれる働きがあるのです。
古代中国で書かれた薬草の書物である「神農本草経」には、菊の花を食べているといつまでも若さを保てるという内容が記されています。
漢方の箱に書かれている成分を見てみると、菊の花が入ったものもありますよ。
菊花の香りの成分は、リラックス効果が高くイライラを取り除いてくれます。
脳神経の機能を回復し、脳の老化を予防する、豊富なフラボノイドが含まれ、そのフラボノイドの抗酸化作用により、血行促進や血圧降下などの効果、コレステロール合成を阻害し、コレステロールの分解と代謝を促進させる、といった研究報告もあるようです。
東洋医学的にみると、これらの症状は肝の血を分配する作用(疏泄作用)の働きに関するものです。
昔の人が、目の疲れ、めまい、のぼせ、手足のほてり、など肝の使い過ぎや不調による症状に、菊の花を使っていたのは、理にかなっていたんですね。
今日から陽の分量の方が多くなるといえども、まだまだ冷たい風も吹きます。
季節の変わり目と、気温差でカゼを引いている方もチラチラ見かけます。
そんな時は、『緑茶と菊のおかゆ』で体をいたわってみてはいかがでしょうか?
~作り方~
炊飯器でも、おなべでもいいので、おかゆを焚きます。
濃いめに作った緑茶に、菊の花を入れます。
塩や昆布茶で味付け。お好みで鶏ガラスープを入れてもOK。
おかゆに、菊の花を入れた緑茶を注いでよく混ぜます。
そのままでもいいのですが、お好みで、梅干しやゴマなどをトッピング。
小川はパソコン作業のし過ぎで目を酷使しているので、クコの実をプラスしました。
日中の陽気に油断をして、風にあたって冷えた時。
イマイチ調子の出ない日の朝ごはんに。
歓送迎会でビールや酎ハイを飲み過ぎた次の日の朝食に。
おかゆで胃腸を調えながら、身体を温めて陽気を補いつつ、菊と緑茶の香りで気の巡りを調えましょう。
お体大切に、楽しい季節を♬