Q:勉強があるから夜は早く寝られないのですが

おはようございます。

子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。

 

中学受験を控えたお子さんから、そういわれると私は何ともいえません・・・汗

 

ただ・・・

 

以前、YAHOO!ニュースに『「成績のよい子」は、だいたい何時に寝るのか』という記事が載っていて、

だよね!!(σ´∀`)σ

と思ったので、ご紹介です。

 

 

以下引用です。

 

日本では長年、テストでいい点数を取るために夜遅くまで勉強することは「勤勉」であり、「美徳」であり、「エライ子」だと考える風習がありました。ところが数々の学校現場での調査や医学の進歩により、「早寝」「早起き」で規則正しい生活をしている子の学力の方が、「遅寝」で不規則な生活をしている子の学力よりも高いことがわかってきました。

 

 たとえば、2014年に改訂された厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針」では、不規則で遅い就寝や起床が学校の成績の低さと関係している旨が指摘されています。寝る間を惜しんでは、成果は上がらないのです! 

 

 では、何時に寝ると学力が上がりやすくなるのでしょうか?  これについては、全国でさまざまな調査結果が出されています。

 

■遅く寝る子ほど、テストの平均点が低い

 

 『基礎講座 睡眠改善学』によると、小学生の睡眠と学力の関係を調べると、成績が上位の子ほど早い時刻に寝ていることがわかります。主要4科目(国語、算数、理科、社会)で平均95点以上を取った子が寝る時間は9時前が41%、9時台が28%、10時台が22%、11時台が14%、12時台が0%でした。そして3年生と6年生では就寝時刻が遅くなればなるほど、テストの平均点が低くなることもわかりました。

 

 また広島県教育委員会が2003年に行った「『基礎・基本』定着状況調査報告書」でも、似たような結果が出ています。小学5年生を対象に国語と算数の試験結果と睡眠時間について調査しました。その結果、睡眠時間が5時間以下だと国語が51.9点、算数が53.9点。5時間以上から6時間未満の場合、国語が61.8点、算数が65.8点。睡眠時間が9時間以上10時間未満だとそれぞれ70.3点、73.7点でした。

 

 睡眠時間が5時間台から6時間台、6時間台から7時間台、7時間台から8時間台と長くなるにつれて、成績が上がることがわかりました。ただし10時間以上寝ると、成績が下がりました。この調査では、7時間以上10時間未満の睡眠時間が良い成績をとるためにはベストだったようです。

 

 一方、2011年にバルセロナ自治大学が6~7歳の小学生142人を対象に行った調査では、平均睡眠時間が9~11時間の生徒の成績は、平均睡眠時間が9時間以下の生徒に比べて高いこともわかりました。同時に睡眠不足は、記憶力や認識力、モチベーションなどの低下にもつながることがわかったそうです。

 

 こうした調査結果をまとめると、望ましい睡眠時間は8時間~10時間未満、日本の小学生の平均起床時刻は6~7時なので、20時~21時の間に寝るのが学力を上げるには効果的と言えそうです。この時間に就寝すれば、9~11時間は眠れることになりますが、実際に小学生の平均就寝時間は22時台で、平均睡眠時間は8~9時間ほどです。

 

小学生たちは疲れている?

 米国立睡眠財団(NSF)が信頼できる国際医学論文を集め、そこから睡眠時間の心身への影響をまとめ、推奨時間を2015年に発表しました。それによると小学生の年齢が含まれる6歳から13歳に推奨する睡眠時間もやはり9~11時間。

 

 ただし10時間以上の睡眠ではあまり良い学力テストの結果が出ていないことが多いので、学力を第一に考えるのであれば、「夜8~9時就寝の9~10時間睡眠」を1つの目安にしてみるといいかもしれません。今のところ、国や人種による差は認められていませんが、年齢や体質などによってその子に合った睡眠時間はそれぞれ違うことも事実なので、上記の数字を参考にベストな睡眠時間を探してあげてください。

 

■小学生の15%が「眠い」

 

 さて、ここで興味深いアンケートがあります。前出の『基礎講座 睡眠改善学』で小学生の心身疲労状態を調査したアンケートによると、小学生が自覚している症状として1位「あくびが出る」20%強、2位「眠い」15%強、3位「横になりたい」15%、4位「目が疲れる」15%弱、5位「ちょっとしたことが思い出せない」15%弱、6位以下は「きちんとしていられない」「物事が気にかかる」「イライラする」など。まるで疲れたサラリーマンか、おじいちゃん、おばあちゃんからの訴えのようです。

 

 では、これらの訴えの原因は何でしょうか?  

 1~4位の原因は主に眠気や睡眠不足からくるだるさです。日常の睡眠が不足していることを物語っています。5位以下は注意力、集中力のなさ、精神の不安定さが原因です。5位以下は、睡眠が足りないことにより、脳の前頭葉の働きが鈍ることにより起きる症状です。ということは実はすべては、十分な睡眠がとれれば、通常であればほとんどが解決しうる問題なのです。小学生がいかに睡眠不足なのかがわかりますね。

 

 眠りはただ寝るだけの「無駄な時間」で「もったいない」と軽視され削られがちですが、小学生の例を見てもわかるとおり、眠りは全身の司令塔である「脳」をよりよく使うために必要不可欠なのです。

 

 脳には神経細胞が集まっていて、体の各部位からの情報を処理し、信号を出して全身をコントロールしています。とても繊細なので、定期的に休ませないと、働きが鈍ったり、故障したりしてしまいます。脳が故障すると、成績が良い悪い以前に、正常な精神を保つこと、身体動作、健康で生きていくことすらも難しくなります。

 

 学力の観点では、寝不足だと大脳の前頭連合野が打撃を受け、勉強する意欲や集中力が薄れ、論理的な思考もしにくくなるほか、記憶にも障害が出てきます。たとえば10時間の睡眠が必要な子どもが8時間しか眠らなかった場合、足りない睡眠時間は2時間です。「2時間の睡眠不足」は、お酒を飲んでほろ酔いの時と同じくらいの脳の働き(働かなさ)になるといわれています。

 

寝不足だと「覚えた」と思ったことも忘れやすい

 つまり、2時間の寝不足で受ける授業は、「ほろ酔い」で参加しているようなもの。授業に集中できなかったり、授業内容を系統だった知識として理解できなかったり、覚えていなかったり、退屈で勉強が嫌いになったり、テストで良い点が取れないのは誰であっても、至極当然のことなのです。

 

 一方、その場では「わかった」「覚えた」と思っていることに対する睡眠不足の影響はどうでしょうか?  睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠を1セットとし、1晩に数セット繰り返します。人間の脳はレム睡眠の間に、記憶したことを整理して定着させますが、レム睡眠は朝方に多いのが特徴。つまり、睡眠が不足するとこのレム睡眠から削られるので、勉強したことが記憶として定着しにくくなってしまいます。

 

 またレム睡眠が少なくなるということは、記憶を消去する働きのノンレム睡眠の比率が上がるので、いずれにしても睡眠不足では記憶が定着しにくく「わかった」「覚えた」と思っていたことも記憶から消えていることが多いでしょう。

 

■寝ない子は「海馬」が育ちにくい!? 

 

 また子どもの場合は、そもそも眠りで脳内の神経ネットワークを形成して未成熟な脳機能を完成させたり、情報処理能力を高めたり維持したりするので、この時期に睡眠不足が続くと、脳の発達に悪影響があると考えられています。東北メディカル・メガバンク機構の瀧靖之教授らの実験によると、睡眠時間が短い子は長く寝る子よりも、脳の「海馬」が小さいという結果が出ています。

 

 海馬は勉強など新しいことを記憶する大切な領域です。そしてこの実験では、睡眠時間の少なさが海馬の神経細胞の新生や分化を抑えているということが示唆されています。脳の中で唯一、成人後も細胞分裂を繰り返す海馬のサイズが睡眠の長さで変わってしまうとは……今後の研究が待たれています。

 

 皆さんの学生時代を振り返ると、成績の良い優等生は早寝早起きだった印象がありますよね。それも今考えると、彼らは成績が良いから早く寝るのではなく、早く寝るから(知能を最大限有効活用することができ)成績が良かった、のでしょう。

 

東洋経済オンライン 2/1(水) 6:00配信

 

 

…とのことでした。

 

確かに、私が小中学生の頃、成績が上位にいた子たちは、家ではそんなに勉強しないで早く寝ている話をしていました。

授業中にぐっと集中して話を聞いて理解してしまう。せいぜいテスト前に勉強するくらいだったそうです・・・。

(私の場合は、寝ていても成績が伸びなかったですけどね…笑)

 

しっかり寝て、授業に集中する、というのが成績をUPさせるポイントのようです。

 

夜寝てくれない!というお子さんは、

・見たいテレビ番組を録画しておいて、朝や学校から帰宅後に見る。

・夜遅い時間に食事をしない、お菓子を食べない。

・湯船にしっかり浸かって暖まり、お風呂から上がった後は本を読んだりゲームをしない。

・日中、よく身体を動かす。

ということを試してみましょう。

 

夜に目や脳を使うと、血を消耗します。

血は体を養い、心を穏やかにし、やる気や根気につながる大切なものです。

思春期に入ると、たくさん必要となってきます。

小さいうちから消耗するような生活をしていると、勉強が難しくなったり、お友達との付き合いが複雑になったり、体が変化する時期に、うまく対応できなくなります。

アトピーや片頭痛、肩こり、視力低下…だけでなく、めまいがひどい、引きこもりがちになる…などで学校へ通えない状態になることもあります。

西洋医学では「因果関係はない」なんて言われてしまいますが、東洋医学では因果関係があります。

何千年も前の中国の医学書を読んでいくと、ちゃ~んと書いてあるんですね・・・。

 

結局、何をやるにも体が資本となります。

体が作られる時期にきちんと作られるような生活を心掛けましょう。

 

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