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手湿疹、手荒れ:月経が来るたびに悪化

子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。

 

手湿疹、手荒れにお悩みのお母さん、多いですね。

皮膚が何でどのように悪化するのがわかれば、対策は立てやすいです。

 

第9回目は、悪化の原因が『月経』の方。

毎月決まった頃に手湿疹が悪化する方、爪に一定間隔で横線が入っている方、もしかして…?

 

月経によっても手湿疹は悪化します。

ホルモンバランスも関係あるのでしょうが、1番の大きな原因は血虚です。

 

血虚(けっきょ)とは、西洋医学で言うところの貧血にも似ていますが少し違います。

「貧血」は一定量の血液の中に含まれる赤血球の数が少ないことで判断しますが、「血虚」は体全体に巡っている血の量が不足していることを言います。

まさか、血液を全部抜いて量を調べるわけにはいきませんので、数字で血虚かどうか測ることはできません。

血虚に伴う症状がいくつか挙げられる場合に、私たちは「血虚」と判断しています。

 

その一つに、爪があります。

爪が白かったり、ガタガタでツヤがない場合、四肢末端にまで血が巡っていない可能性があります。

 

とくに月経周期は大丈夫なのに、脾(胃腸の消化吸収能力)が弱くて、月経に見合う量の血を生産できない体質の方は、爪に均等に横ジワの入っていることもあります。

 

私のように、何らかの原因によって手湿疹が爆発する方は、大火事になった指の爪がボッコリくぼむことがあります。

炎症によって血や津液が干からびて、爪が栄養できなくなった痕跡です。

 

 

~月経中、月経後に手湿疹、手荒れが悪化する方~

月経中、月経後は身体の中の血が不足します。

脾胃がしっかり働いて血の材料を仕入れ、肝がしっかりと血を蔵して分配できれば月経の度に悪化することはないのですが、脾胃や肝に弱点があると末端の手が養われません。

 

よって爪もガタガタ、炎症という火事を消火できず、ボロボロになった皮膚は再生されないために、洗剤や化粧品、食料品といった刺激物によってまた炎症を起す…。

 

じゃぁ、脾胃の生産能力をUPさせよう!

・・・としても、そう簡単に改善はしません。

コツコツ治療をしていくことは大切ですが。

 

なので、

この時期は、血を大量に必要とすることを控えましょう。

・スマホやパソコンで目を酷使しない。

・夜22時までに寝る。

・お菓子を食事代わりにしない。

・過労しすぎない。

・激しい運動をしない。

 

血に熱がこもっていると、月経量が多くなってしまいます。

・チョコレートやクッキーなどの油っこい甘いお菓子の過食。

・サウナやホットヨガで汗を絞り出し過ぎる。

・骨盤内の気血の巡りが悪い。

・・・などは、子宮に熱をこもらせ、月経量を増やしてしまうために、血が不足してしまいます。

毎月月経の度に貧血でフラフラになる方は、自分の月経量を意識してみましょう。

塊があったり、普通のナプキンのサイズでは足りない、という方は要注意!! 

 

~月経前に悪化する方~ 

月経前は体温も上がり、体に水分をためやすいので、炎症が起きやすい時期です。

この時期は特に、ジクジクの炎症や、水疱ができやすくなります。

 

受精卵を着床させ、妊娠を継続させるための時期なので、身体はそのための栄養を取り込もうとします。

なので、食欲が増して必要以上に食べてしまうんですね。

 

ここで、異常なくらいに食べ過ぎにならないように、ストレス発散や気分転換をしていきましょうね。

 

月経前のこの時期に手湿疹が悪化する方は、この時期に仕事を詰め込み過ぎる、飲み会、などにならないよう、予定を調節できるようになるといいですね。

 

なかなか難しいですが…

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