子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。
手湿疹、手荒れにお悩みのお母さん、多いですね。
とくに年末は、大掃除で悪化…という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
第6回目は、悪化の原因が『乾燥、埃、紙』の方。
手湿疹にかぎらず、皮膚は乾燥に弱いですね。
秋、冬の空気の乾燥、暖房による乾燥、埃や紙などに手の皮脂を奪い取られる乾燥…。
水仕事で手の皮脂を洗い流してしまうために乾燥することもあります。
手は、いろんなものを触って酷使するために、けっこう乾燥してしまいます。
東洋医学では、肺は皮膚をつかさどっています。
肺は乾燥を嫌います。
肺がしっかりと気を巡らせることで、
・うるおいを運ぶ。
肺の気が毛穴をピッとしめることで、
・外邪の侵入を防ぐ。
・うるおいを逃がさない。
「汗をかいて皮膚や毛穴にたまった老廃物を出さないと身体に悪い」なんて話をたまに聞きますが、湿度の高い夏と違って、秋冬は気付かない間に皮膚からかなり蒸発しています。
乾燥しているので、皮膚表面もすぐにサラッとしてしまうのです。
だから、汗をかいていないように感じているだけで、けっこう皮膚からうるおいが蒸発しています。
乾燥が激しいと、角質層がめくれて、バリア機能が低下し雑菌や異物が侵入しやすくなります。
皮膚の栄養は血液が運びます。
寒くなってくると、体温を逃がさないために毛細血管が縮み、皮膚表面に血液が届きにくくなるために、栄養も運ばれにくくなります。
もちろん、うるおいも届きにくくなります。
・お料理、お掃除の時は手袋をはめる。
・紙を触る時、空気が乾燥する時はしっかり保湿をする。
・加湿器も使いましょう。
・身体を冷やさないようにする。(汗をかかない程度に)
ここまでは、わかりやすいですね。
・サウナやホットヨガなどで汗を絞り出さない。
・早く寝る⇒睡眠不足
…も、大事です。
でも、うるおいを増やそうとして水をがぶ飲みすればいいってものではないのです!
飲んだ水はそのまま、身体のうるおいにはなりません。
水は体が吸収し、化かしてはじめてうるおいとなります。
化かす能力ないのにがぶ飲みしたら、ただお小水として出ていきます。
出ていってくれればいいのですが、体に滞って体内で腐れば、浮腫み、湿疹、重だるさ、頭痛…、ひどい人ではうっ血性心不全になる方も…。
水は喉が渇いた時に適量を飲んでください。
乾いたもの、塩分の多いものを食べないことも大切。
お味噌汁やおかゆなど、食事から水分を取ることもおすすめです。
この適量、
その人その人の飲食物の処理能力と関係してきます。
胃腸の丈夫な方は、飲食物から身体の材料、うるおいなどなどを作り、要らなくなったものは排出できるのですが、丈夫ではない方は処理しきれずにどんどん体に溜め込んで腐らせていきます。
胃腸が疲れるほども過労したり、冷やしたり、クヨクヨ考え過ぎると、飲んだものをうるおいに化かす力も落ちてしまいます。
かと言って温めようとして辛い物を摂り過ぎると、胃腸の粘膜を痛めます。
こうして書くと、お肌の乾燥と、今まで手湿疹について書いてきた内容とつながるものがありますね。
全てバランスが取れてこそ、うるおったスベスベお肌になるのです。
乾燥がダメなら湿気が多いのはいいのか?というとそうでもないという話は次回へ・・・。