我が子の不調は、はりとお灸で治しているママ鍼灸師おがわです。
「小児はりって何?子どもにもはり刺すの?!」Σ(゚Д゚)
はい、よく聞いてくれました( ̄ー ̄)b
「え~はり~、怖い!」と同じくらい言われる言葉です。
まず言わせていただくと、小児はりは…
刺しませんよ。
このような道具を使ってフワフワとなでていきます。
それでも疑いの眼差しでみられるので、施術の様子を動画にてご紹介しています。
不安の強いお子さまの場合、ご予約の前に一緒に見ていただくのも手かと思われます。
抱っこのまま…、ベッドにお母さんと一緒に座っていただいて…、と施術スタイルはいろいろです。
不安のないように行っていきますが、嫌がって暴れる場合は刺さらない鍼も刺さる可能性があります。
無理に施術することはいたしませんので、幼児さん以上のお子さまは来られる前によく話し合われることをおすすめしております。
お子さまが嫌がるので、代わりにお母さんやお父さんに小児はりをすることがありますが、みなさん
「気持ちいい…」
とおっしゃってくださいます。
それが鍼灸師の手ですv( ̄▽+ ̄)v …と言ってみますw(笑)
お線香を近づけるだけのお灸もしています。
詳しい説明はメニュー・料金の「小児はり」をご確認ください。
◆◆◆小児はりの歴史◆◆◆
日本で独自に発展した小児はりは、江戸時代中期に大阪で考えられたと言われています。
明治時代には大阪へ行った人たちによって全国へと広がりましたが、「治ればなんでもよい」という関西人と、「治る理屈が気になる」という関東人の、気質の違いによって、関西では普及したが関東以北にはあまり浸透しなかったと考えられています。
大正から昭和中期にかけて、小児はりは関西で最盛期を迎えます。
当時は簡単にお医者さんに通って薬をもらうということはできなかったので、安くて庶民的な療法であるはりに通っていました。
そのため、大阪の八尾市には小児はりを行う鍼灸院が軒を連ね、小児はりに行く子どもたちのために『針中野』という駅ができたほどです。
その中でも特によく効くと評判だったのが、当院でも行っている大師流小児はりです。
今は、病院へ行くにも、お薬を処方してもらうにしても、自己負担がわずかで済みます。
むしろ、鍼の方が高くなりました。
ですが、たくさん薬を処方され、いつまでも飲み続けなければならないことに疑問を持ち、あまり薬に頼らずに体質改善をしたいと考えるお母さんたちに、小児はりが選ばれています。
(とはいえ、本当に病院の受診が必要と思われるときは、病院の受診をおすすめし、自己判断で通院やお薬を辞めないよう、お願いをしております)
また、西洋医学とは違って「病気の予防になる」というのが東洋医学である鍼灸の強みでもあります。
時代によって小児はりに求められるものは変化していますが、医療が発展した今でも小児はりは十分にお子さまの健康な毎日に役立つことができます。
そのため、今では海外での注目度も高く、アメリカやヨーロッパの国々のお医者さんたちが、小児はりを勉強しています。