西洋医学的に見た赤ちゃんが生まれるまで、子どもの発達などの情報はたくさんありますが、東洋医学的にはあまり知られていません。
明治維新、太平洋戦争の敗戦と、日本は2度に渡り、今まで活用していた東洋医学というものを捨ててしまった出来事がありました。
でも、私たち日本人のDNAは欧米仕様ではなく、東洋仕様なのです。
よく「これだけ○○が入ってきたのは、給食にも出されるようになったのは、アメリカの策略だ」だの、「これは日本人の身体には合わないのに、食べさせられている」だの、いろいろ言われる方もいらっしゃいますが…。
日本を発展させようと欧米のものを一所懸命に取り入れ、拒否もせず喜んで食べてきたのはまぎれもなく現代の日本人なのです。
最近になって、今までにはなかったような不調・病気が目立つようになり、これは合わないものを摂り過ぎたから、食べ過ぎたから、と感じる人が増え始めました。
それでも、日本の医学は栄養が足りていなかった時代からスタートしたために、病気になれば色々と不足しているものを考えがちです。
ですが、これだけいろんな物があふれ、飽食の時代にあって、足りていない栄養ってなんでしょうか?
むしろ、摂り過ぎによって病気になっていると考えた方が良いのです。
それが、中国で何千年物前に書かれた医学書『黄帝内経』にも書かれているのです。
人間の身体は大切に使えば100年もつと言われています。
現代医学が発展した現在、一人では生活できないような状態になってもなかなか死なせてはも
らえなくなりました。
長い間の年月をかけて今の状態になった東洋人。
100年、200年ちょっとでは、そう簡単に進化しません。
環境や食べ物の変化にDNAが対応していないのに、時代はどんどん変化をしていく。
当然、人間の身体に何かしらの歪みが生じてきます。
その歪みから病気にならないように、今こそ、日本人のDNAにあった東洋医学的生活、養生を見直してみませんか?
急に食生活や生活パターンを変えていくのは大変です。
まだ小さい子どものうちから慣れ親しむのが1番。
現代医学を基とした育児相談、健康相談では納得のいくアドバイスをもらえなかったお母さん、お父さんたちへ、鍼灸師だからできるアドバイスをしたいなと思っています。
はりも、薬も魔法ではありません。
健康な身体を作るのは、日ごろの養生から。