小さいお子さんが風邪を引くと本当に大変ですよね。
お子さんも大変ですが…
心配し、看病のために、夜も眠れずヘトヘトになるお母さん…。
予定は全てキャンセル。
お仕事が忙しくても、見てくれる人がいなければ、仕事を休まなければいけない…。
どうにかして、風邪を予防する方法はないか?!
と、思いますよね。
ありますよ!
まず基本は…
・うがい手洗いの習慣
子どものうちはきちんと洗ってあげることも必要。
外から帰って着た時はもちろん、ごはんを食べる前も。
風邪の原因となるウイルスや細菌の侵入を防ぎましょう。
手を洗わずに消毒だけ…は、意味がないどころかアレルギーの原因にもなります。
人間は、体にいい菌=常在菌も持っています。
消毒液で殺してしまうと、自分の抵抗力だけで戦わなければならなくなります。
人間はある程度のウイルスや細菌が存在する中で生きるように設計されています。
いきなり無菌状態の中で生活しても、それに対応できるDNAではありません。
この話をすると、風邪の話ではなく、アレルギーの話になってしまうので、別の機会に・・・。
風邪に打ち勝つ体力をつけることも必要です。
・食事のバランスをしっかり
・睡眠をきちんととる
予防接種をしたって、特定のウイルスや菌に強くなっただけで、すべての病原菌に強くなったわけではありません。
まずは、規則正しい生活をして体力をつけ、ごく普通に清潔にするのが基本です。
さて、基本を抑えたところで、東洋医学のお話。
風邪を引きやすい子は、肌や呼吸器系の防衛機能が弱い子が多いです。
この防衛機能をしているのが衛気(えき)
日中は体表を25周し、夜は体の中に引きこまれて体内を25周する、と言われています。←そんなマニアックな話はどうでもいいのですが・・・・・。
この衛気が弱くなると、外邪(ウイルスや細菌、寒さや乾燥などと思ってください)に侵入されやすくなります。
また、この衛気をやぶりやすいのが、風邪(ふうじゃ)。
風に当たり過ぎても外邪は侵入しやすくなります。
風邪は、首の後ろから他の邪を引き連れて侵入しやすいです。
ちょうど、風池、風門というツボのあるあたり。
衛気が弱い子は色白で、この辺りにうぶ毛が多いです。
衛気の代わりに、毛を多くすることで体表を守っているからです。
イトミミズのような静脈が浮いていることもあります。
お子様のお肌の色、肩背部の皮膚の状態はいかがですか~?
このような子は、気温の変化に敏感なため、クーラーの風や、外の冷たい風に当たらないようにしましょう。
えりの付いた服、マフラーなどを活用して、ここから風を入れないように!
天気の良い日は外で遊ばせて、皮膚を丈夫にしましょう。
風邪を引くからと、家の中に閉じ込めておくと、いつまでたっても丈夫な子にはなりません。
皮膚に適度な刺激をあたえると、衛気が丈夫になってきます。
この、皮膚に適度な刺激を与えるのにピッタリなのが、小児はり。
疳の虫やおねしょで、小児はりに通っていたら、
「あら、今年の冬はあまり風邪を引かなかったわ」
なんて話はよく耳にします。
風邪予防は、うがい・手洗い・睡眠・小児はり!